０１．「骨や象牙」か「合成樹脂」 前へ・次へ・戻る
まず「合成樹脂」と「骨や象牙」を見分けるには・・・。 合成樹脂でしかも最近の物は、非常に均等な形をしていて、側面、上下面もツルツルしている。例え、背（正式には裏打ちと言うらしいが・・・。）が竹でできていたとしても、牌の部分が合成樹脂なら、均等な形をしているため、見分けやすい。 
また、彫りが機械で彫っているため、たまに、位置の微妙なちがいはあるものの、形としては、非常に均等で、同じ牌をくらべても、どこもちがいはない。 
「骨や象牙」の場合、かならず手彫りである。そのため、同じ牌をくらべたところでなんらかの違いがある。上は骨牌で、「伍」の形、「萬」の形が、あきらかにちがうのがわかるとおもう。また写真ではわかりにくいが、彫りの深さも均等にはできないため、彫った底の部分に段差ができる。 手彫りで、彫りの深さまで均一なものは、よほど彫り師が良い仕事をしているということになるが、４枚すべて同じ彫りにするのは、神業といってもいいだろう。 てなわけで、彫りが機械だったら、まず合成樹脂だって判断してもまちがいではないだろう。（中には魚の骨の粉末を固めたものもあるかもしれないけど。） 
ただ、まれに、合成樹脂でも手彫りのものもある。上の写真がその例。 あと写真ではうまく取れないため、のせれなかったが、合成樹脂でも、形に多少ばらつきのある物もある。今のものと製法がちがうのか、側面や上下面にのこぎりで切ったようなあとがあるものもある。 |